東京出張2日目は昼前に用事が終わり、昼食に築地に向った。
新鮮で美味しい魚を何処で食べようかと築地をうろうろした。始めに場内を廻る。人気店は平日というのに長蛇の列。場外へ向かった。新大橋通りのラーメン井上前の歩道はラーメンを食べる客で相変わらず歩けないほど混んでいる。。。。。
小路に入る。西通り、中通り、東通り、横町、さらにこれらを結ぶ細い小路入った。なかなかこれと思う店が見つからない。途中で見つけたまあまあそうな店に入ろうかなと思ったそんな時、東通りから入るちょっとした小路があった。
通りから覗くとその突き当りに『十七代目 紀ノ重』という看板とカウンターで食事中らしい人が見えたので入って行った。
店の前で通りに出ようとしている呼び込みのお兄さんと会った。
「お客さん、見てくださいこの店を!安っぽい内装でしょ!うちは店に金を懸けないんです。これも、良いものを安く提供するためなんです」
と威勢のいい声をかけてきた。見ると手にはこれまた安っぽいA5サイズの白黒の手作りのチラシ。
メニューは『紀ノ重盛』(2,100円)の一品だけ。気に入ったので入ることにしたが、8席のカウンターは既に満席のため、しばし待つことになった。10分と待たずに席が空きカウンターへ。生ビールを一杯頼み飲みながら待つ。
「お待ち!」の声と共に『紀ノ重盛』が目の前に置かれた。
美味そうだー。醤油皿に醤油を注ぎ、赤身をいただく。いいなぁ~この赤身!次に卵焼き。甘くなくて美味しい。築地の卵焼きはかの有名な丸武を始めとして甘いのが多くて、酒のつまみには向かない味だがこれは良い!
赤貝も鯵も大好きな穴子もとても美味い。
そしてこの大トロが・・・・・。へたな大トロだとスジが口の中に引っ掛かるうえ、脂がベタベタとしつこいのだがこれは違う!
スジが当たるなどということはないうえ、上品な脂が口の中でファーっと広がり、咀嚼して飲み込む時には鼻腔から抜ける空気と共に喉もとからもスーッと綺麗に消えてゆく。口中のこの感覚をもう一度味わいたいが、一貫しか無い。(涙)
いやー、どれも素晴らしいネタだ。こんなに満足したのは久々だった。
白味噌仕立てのアラ汁も塩加減が良く出汁も効いていてとても美味しい。大満足の食事だった。
食べながらカウンター内の板さんと僕以上に話が弾むのは隣のお客さんだった。
江戸初期に日本橋で創業した仲卸問屋さんだそうだ。先代(いや現社長だったかな?)が寿司屋さんを開きたくて開いたそうだ。こだわりは生の天然本マグロ。マグロだけは絶対他店に負けない自信があるらしい。それは良く分かる。最近は赤身の方が美味しいと思っていた僕だって、こんな美味しい大トロなら、毎日でも食いたい。(地理的にも経済的にも無理だけど)
この日のマグロはボストン産だそうだ。カウンターにあるガラスケース内のネタが無くなれば営業は終わりだそうだ。
カウンターの脇にある『競りの時にかぶる帽子』が格好良くかつ眩しく見えた。
ケン太の好み度
☆☆☆☆
お店DATA
店名 十七代目 紀ノ重
場所 築地場外市場内 http://tsukiji-monzeki.com/map01.pdf 築地東通りにある小路を見つけて入ること。
定休日 水曜日